オカリナ(オカリーナ)音程

オカリナは温度や湿度変化に弱い

オカリナはとてもシンプルな構造で、とても気軽に扱える楽器です。しかしその反面、とても音程が不安定な楽器です。まず、温度変化や湿度変化に対応できません。一般的な楽器であればチューニングをして音程を調整できますが、オカリナはチューニングができないからです。

 

オカリナの最大の魅力は何?と考えてみると、素朴さにあると思うのです。であれば、オカリナ1本で、伴奏もなし。そんな演奏スタイルがオカリナには一番似合っています。この場合、温度や湿度のことなんて全く気にする必要はございません。

 

しかしながら実際にはカラオケを使ってオカリナを吹きたいし、みなさんそうしているのが実情です。オカリナが温度や湿度によって音程が変わってしまうことに無頓着な人は、気にせずにカラオケを伴奏にしてオカリナを吹くでしょう。でも、それは自己満足の世界。自己満足でいいとおっしゃる方はともかく、誰かに聴いてほしいのであれば少しだけでも気にすべきです。

 

室内であればエアコンで温度湿度はコントロールできるので、人が心地いいと感じる設定になっていればそれでいいでしょう。問題は屋外です。寒いときは演奏前に保温対策など可能ですが、暑くて湿気の多いときが一番困ります。そんなときは伴奏を生演奏にするとか、息のスピードで音程を調整するしかありません。

ギターならオカリナの音に合わせて容易にチューニングできます(ピアノは大変です)。

オカリナは高音から低音移行に注意

オカリナを吹く息のスピードで説明しましたが、オカリナは高音と低音で息のスピードが全く違います。初心者やビギナーがオカリナを演奏したときになんか音程が合ってないな〜となってしまう大きな原因がこれです。つまり、息のスピードコントロールができていないわけです。

 

低音から高音に飛んだり、高音から低音に飛んだりしたときは特に注意しないといけません。息のスピードを極端に変えないといけないからです。プロの演奏家でさえ、高音から低音に飛んだときは息のスピードを殺しきれずに狙った音を外してしまう(音が上ずってしまう)といいます。

毎日の練習の中に、音を飛ばすメニューを入れましょう。

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