オカリナは個体差がある楽器
世の中には一人の職人さん(ルシアー)が全ての行程を通して手作りしている楽器もありますが、大手メーカーで作られるほとんどの楽器は工程別の流れ作業(ライン)となっていて、完成品には個体差がありません。そして、そのことが楽器(モデル、シリーズ)の品質を保証するものでもあります。
ではオカリナはどうでしょうか。メーカーによって作り方は様々だと思いますが、ルシアーが作るにせよラインで作るにせよ、全く同じ個体を作ることはできません。それはオカリナが陶磁器だからです。つまり、焼きあがってみないことには音色は確定しないのです。
出荷前にはモデルやシリーズごとに「なるべく同じ音色とピッチ」になるようにホールを削って調整がなされ、調整しきれない個体は廃棄されます。
オカリナは一概に値段の違いが音の違いにならない楽器なので、試奏しないで購入するのは危険です。ただし、大手メーカーの製品であればハズレを引くことはないでしょう。
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