オカリナの音が出る仕組み(構造)
オカリナは唇の振動を必要としないので、木管楽器に分類されます。また、リコーダーやフルートと同じエアリード楽器です。
エアリード楽器とは空気を振動させて音を増幅する楽器のことで、サクソフォーンなどのようにリードを振動させて音を出す楽器とは区別されます。

これはオカリナの断面図です。吹き口から入った息はウィンドウェイを通って音が歌口(チャンバー)のエッジに当たります。ここで息が二つに分かれるときに周囲の空気を振動させ、その振動をオカリナ内部で増幅させるのです。
オカリナはウィンドウェイが楽器内部に作られているので、吹き込まれた息は正確な角度でエッジにあたります(リコーダーと同じ)。そのため、フルートのように角度調整に悩まなくてもいいのです。
関連ページ
- オカリナの歴史
- オカリナの起源は南アメリカのアステカ文明(15世紀ころ)とされ、それがヨーロッパ(イタリア)に渡って今の形になりました(19世紀ころ)。
- オカリナは簡単?
- オカリナの音色は奏者のテクニックにもよりますが、そのほとんどは楽器そのものが持っているポテンシャルに依存しています。
- オカリナのお手入れ
- オカリナは陶器ですので表面を拭かなくても錆びたり変色はしません。その点で、オカリナはとても気軽な楽器といえます。
- オカリナの寿命
- オカリナは寿命が比較的短いという欠点があります。分解して掃除することができないからです。
- 世界的オカリナ奏者
- この半世紀でオカリナという楽器はこの日本の地で大いなる発展を遂げました。そして、今やオカリナといえば日本のメーカーや日本人奏者を抜きにして語ることができません。
- オカリナ演奏スタイル
- 庶民でもオカリナ演奏を楽しめるようにと近年ではアンサンブル演奏が主流になってきています。
- オカリナの替え指
- 運指には基本の形はあるものの「これでなければいけない」というものではありません。
- オカリナ練習場所
- オカリナもけっこう大きな音で鳴るのでアパートとかで練習するのは周囲に気をつかいます。そこで考案されたのが専用の消音器です。